雲霽れて月明らかに見渡せば いずくが穢土ぞ こなたかかなたか
宝滴004
本文
雲霽れて月明らかに見渡せば いずくが穢土ぞ こなたかかなたか
形式
#短歌
カテゴリ
#1.仏法・教義
ラベル
#月 #清浄 #浄土
キーワード
#雲霽れ #月明かり #穢土 #悟り
要点
月明かりの清浄な景を前に、穢土と浄土の境を疑う。
現代語訳
雲が晴れ、月が明るく照らしている。清浄な光景を見渡せば、どちらが浄土なのだろう? ここが穢土で、あちらが浄土だと誰が言えようか。
注釈
穢土:汚れた世界(娑婆)、「浄土」と対比的に用いられる。
解説
自然の美しい光景を通じて、仏教的な二分法(穢土/浄土)の相対性を詠む。無差別智的な視点が現れている。